「紫外線対策は夏だけすればいい」と思っていませんか? 実は紫外線は1年中降り注いでおり、曇りの日でも約60〜80%が地上に届いていると言われています。この記事では、紫外線の基礎知識からUV-A・UV-B・UV-Cの違い、SPFやPAの意味、正しい日焼け止めの選び方まで、紫外線対策に必要な情報をわかりやすく解説します。
紫外線とは?

紫外線(UV=Ultraviolet)は、太陽光に含まれる目に見えない光の一種です。可視光線よりも波長が短く、エネルギーが強いため、人体にさまざまな影響を与えます。
紫外線は波長の長さによってUV-A・UV-B・UV-Cの3種類に分類されます。それぞれ特徴や人体への影響が異なるため、正しく理解しておくことが大切です。
UV-A・UV-B・UV-Cの違い
UV-A(紫外線A波)
UV-Aは波長が315〜400nm(ナノメートル)ともっとも長く、紫外線全体の約95%を占めます。
- 肌の奥(真皮層)まで到達する
- コラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみの原因になる
- すぐに肌が黒くなる「即時型黒化」を引き起こす
- 雲やガラスを通過しやすく、室内でも影響を受ける
- 1年を通じて量の変動が比較的少ない
UV-B(紫外線B波)
UV-Bは波長が280〜315nmで、紫外線全体の約5%です。量は少ないものの、エネルギーが強く、肌への影響が大きいのが特徴です。
- 肌の表面(表皮)に強いダメージを与える
- 日焼け(サンバーン)で肌が赤くなる・ヒリヒリする原因
- シミやそばかすの原因になるメラニン生成を促進
- 長期的には皮膚がんのリスクを高める
- 夏場(5〜8月)に量が急増する
UV-C(紫外線C波)
UV-Cは波長が100〜280nmともっとも短く、エネルギーが非常に強い紫外線です。
- オゾン層で吸収されるため、通常は地上に届かない
- 殺菌灯や医療用の紫外線消毒に利用されている
- 日常の紫外線対策では気にする必要はない
UV-A・UV-B・UV-Cの比較表
| 項目 | UV-A | UV-B | UV-C |
|---|---|---|---|
| 波長 | 315〜400nm | 280〜315nm | 100〜280nm |
| 地上への到達量 | 約95% | 約5% | ほぼ0%(オゾン層で吸収) |
| 肌への浸透 | 真皮層まで到達 | 表皮まで | 地上に届かない |
| 主な影響 | シワ・たるみ(光老化) | シミ・日焼け・皮膚がん | 殺菌作用(人工的に利用) |
| ガラスの透過 | 通過しやすい | ほぼ通過しない | 通過しない |
| 季節変動 | 比較的少ない(年間通じて多い) | 夏に急増(冬は少ない) | なし |
SPFとPAの意味|日焼け止めの選び方
日焼け止めに書かれている「SPF」と「PA」は、それぞれ異なる紫外線に対する防御力を表しています。
SPF(Sun Protection Factor)
SPFはUV-Bを防ぐ効果を数値で表したものです。数値が大きいほど、UV-Bによる日焼け(赤くなる日焼け)を遅らせる効果が高くなります。
- SPF30:UV-Bを約97%カット
- SPF50:UV-Bを約98%カット
- SPF50+:SPF50を超える最高レベル
SPF30とSPF50の差はわずか1%程度ですが、長時間の屋外活動や紫外線が強い場所ではSPF50以上が安心です。
PA(Protection Grade of UVA)
PAはUV-Aを防ぐ効果を「+」の数で表したものです。
- PA+:UV-A防御効果がある
- PA++:UV-A防御効果がかなりある
- PA+++:UV-A防御効果が非常にある
- PA++++:UV-A防御効果が極めて高い
UV-Aはシワやたるみの原因になるため、エイジングケアを意識する方はPA値も重視しましょう。
シーン別・日焼け止めの選び方
| シーン | おすすめのSPF/PA | ポイント |
|---|---|---|
| 日常生活(通勤・買い物) | SPF20〜30/PA++ | 肌への負担が少ないものを選ぶ |
| 屋外でのレジャー | SPF30〜50/PA+++ | 汗に強いウォータープルーフタイプがおすすめ |
| 海・山・炎天下でのスポーツ | SPF50+/PA++++ | こまめな塗り直しが重要 |
効果的な紫外線対策のポイント
日焼け止めの正しい塗り方
- 適量を守る:顔全体で500円玉大が目安。少なすぎると効果が半減する
- 2〜3時間おきに塗り直す:汗や皮脂で落ちるため、こまめな塗り直しが必須
- ムラなく均一に塗る:おでこ・鼻・頬など、紫外線が当たりやすい部分は特に丁寧に
- 外出の15〜30分前に塗る:肌になじむまでに時間がかかる
日焼け止め以外の対策
- 帽子:つばが7cm以上あると、顔への紫外線を約60%カットできる
- 日傘:UVカット率99%以上のものを選ぶ。内側が黒いものが効果的
- サングラス:目からも紫外線は入る。UVカット機能付きを選ぶ
- UVカットの衣服:長袖や UPF表示のある服で肌の露出を減らす
季節・時間帯による紫外線量の変化
季節による変化
紫外線量がもっとも多いのは5月〜8月です。ただし、UV-Aは冬でもピーク時の半分程度は降り注いでいるため、年間を通じた対策が必要です。
- 3〜4月:急激に紫外線量が増え始める。春先から対策を開始すべき
- 5〜8月:1年でもっとも紫外線が強い。特にUV-Bが急増
- 9〜10月:徐々に減少するが、まだ油断できないレベル
- 11〜2月:紫外線量は少ないが、UV-Aはゼロにはならない
時間帯による変化
1日のうちで紫外線量がもっとも多いのは午前10時〜午後2時の時間帯です。この4時間で、1日の紫外線量の約60%が降り注ぎます。
外出はこの時間帯を避けるか、避けられない場合はしっかりと紫外線対策をして出かけましょう。
まとめ
紫外線とUV-A・UV-B・UV-Cの違いについてあらためて整理します。
- UV-A:肌の奥まで届き、シワやたるみの原因になる。年間を通じて多い
- UV-B:日焼けやシミの原因。夏場に急増する
- UV-C:オゾン層で吸収されるため、通常は対策不要
- SPFはUV-B対策、PAはUV-A対策の指標
- 日焼け止めは適量を守り、2〜3時間おきに塗り直すことが重要
- 帽子・日傘・サングラスなども組み合わせると効果的
紫外線対策は「夏だけ」ではなく「1年中」が基本です。正しい知識を持って、肌の健康を守っていきましょう。


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