洗濯表示マークの見方一覧|新旧記号の意味をわかりやすく解説

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「この服、洗濯機で洗っていいの?」「この三角マークって何?」――衣類のタグについている洗濯表示マーク、正しく読めていますか?

実は洗濯表示は2016年12月に大幅リニューアルされ、国際規格(ISO)に合わせた新しい記号に変わりました。さらに2024年8月にも一部改正が行われています。旧マークに慣れていた方にとっては、見慣れない記号が増えて戸惑うことも多いはず。

この記事では、新しい洗濯表示マークの見方を一覧でわかりやすく解説します。家庭で洗えるかどうか・乾燥方法・アイロンの温度など、よく使う記号を中心にまとめましたので、ぜひブックマークしてお洗濯の際にお役立てください。

洗濯表示マークが変わった背景

日本の洗濯表示は、長らく日本独自のJIS規格(JIS L 0217)に基づいていました。しかし、海外製の衣類が増えたことや国際的な流通をスムーズにするため、2016年12月から国際規格(ISO 3758)に準拠した新しいJIS規格(JIS L 0001)へ切り替わりました。

これにより、表示記号の数は旧表示の22種類から41種類へと大幅に増加。日本語の表記(「エンソサラシ」「ドライ」など)がなくなり、すべて記号のみで表されるようになりました。

さらに2024年8月20日には、ISO改正に合わせてJISが再度改正され、手洗い30℃の記号追加やスチームなしアイロンの記号追加など、細かなアップデートも行われています。

まず覚えたい!5つの基本記号

新しい洗濯表示は、次の5つの基本記号を軸に構成されています。まずはこの5つを覚えるだけで、マークの意味がグッとわかりやすくなります。

基本記号の形 意味
洗濯おけ(たらい) 家庭での洗濯処理
三角形 漂白処理
四角形 乾燥処理
アイロンの形 アイロン仕上げ
円(丸) クリーニング処理

これらの基本記号に、線(―)・点(・)・数字・×などの付加記号を組み合わせて、細かい処理条件を示しています。

付加記号のルール

  • 線の本数:力の強弱を表す(線が多いほど「弱く」処理する)
  • 点の数:温度を表す(点が多いほど「高い温度」が使える)
  • 数字:洗濯液の上限温度(℃)を表す
  • ×(バツ):その処理は禁止

【一覧】家庭洗濯の表示マーク

衣類の洗濯表示で最もよく見るのが、洗濯おけ(たらい)の記号です。「洗濯機で洗えるか」「手洗いか」「水温は何度までか」がわかります。

記号の特徴 意味
洗濯おけ+数字(95/70/60/50/40/30) 洗濯機で洗える。数字は液温の上限(℃)
洗濯おけ+数字+下線1本 洗濯機の弱い設定(手洗い・ドライコースなど)で洗える
洗濯おけ+数字+下線2本 洗濯機の非常に弱い設定で洗える
洗濯おけ+手のマーク(数字40または30) 手洗いのみ可能。液温は上限40℃または30℃
洗濯おけ+× 家庭での洗濯禁止

ポイント:下線が増えるほど「やさしく洗ってください」という意味です。デリケートな素材には下線2本がついていることが多いので、洗濯ネットに入れてドライコースで洗うのがおすすめです。

【一覧】漂白処理の表示マーク

三角形の記号は漂白剤の使用可否を示します。旧表示では「エンソサラシ」と日本語で書かれていましたが、新表示では三角形のマークに変わっています。

記号の特徴 意味
三角形(そのまま) 塩素系・酸素系どちらの漂白剤も使用OK
三角形+斜線2本 酸素系漂白剤のみ使用OK(塩素系は不可)
三角形+× 漂白剤の使用禁止

ポイント:旧表示では「塩素系漂白剤OK/NG」の2択しかありませんでしたが、新表示では酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)の使用可否も区別できるようになりました。色柄物にも使いやすい酸素系が使えるかどうかが一目でわかるのは便利ですね。

【一覧】乾燥処理の表示マーク

四角形の記号は乾燥の方法を示します。新表示では「タンブル乾燥(乾燥機)」と「自然乾燥(干し方)」の2つに分かれています。

タンブル乾燥(乾燥機)

記号の特徴 意味
四角形の中に丸+点2つ タンブル乾燥OK(排気温度の上限80℃)
四角形の中に丸+点1つ 低温でのタンブル乾燥OK(排気温度の上限60℃)
四角形の中に丸+× タンブル乾燥禁止

自然乾燥(干し方)

記号の特徴 意味
四角形の中に縦線1本 つり干しがよい
四角形の中に縦線2本 ぬれつり干しがよい(脱水しない)
四角形の中に横線1本 平干しがよい
四角形の中に横線2本 ぬれ平干しがよい(脱水しない)
上記+左上に斜線 日陰での干し方を推奨

ポイント:セーターやニットなど型崩れしやすい衣類には「平干し」マークがついていることが多いです。ぬれ干しマーク(線2本)は、脱水せずにそのまま干すことを意味しています。

【一覧】アイロン仕上げの表示マーク

アイロンの形をした記号は、アイロンの使用可否と温度の上限を示します。

記号の特徴 意味
アイロン+点3つ 高温(200℃まで)でアイロンOK
アイロン+点2つ 中温(150℃まで)でアイロンOK
アイロン+点1つ 低温(110℃まで)でアイロンOK
アイロン+× アイロン仕上げ禁止

ポイント:点1つ(低温110℃)の場合は、スチームを使わずにあて布をして仕上げるのが安全です。2024年の改正で「スチームなし」を示す専用の記号も追加されました。綿や麻は高温OK、ポリエステルや合成繊維は中温以下が目安です。

【一覧】クリーニング処理の表示マーク

円(丸)の記号はクリーニング店での処理方法を示します。主に業者向けの情報ですが、「自宅で洗えないならクリーニングへ」という判断に役立ちます。

記号の特徴 意味
円の中に「P」 パークロロエチレン及び石油系溶剤でドライクリーニングOK
円の中に「F」 石油系溶剤のみでドライクリーニングOK
円の中に「W」 ウエットクリーニングOK(プロによる水洗い)
円+× ドライクリーニング禁止
上記+下線 弱い処理が必要(下線2本はさらに弱く)

ポイント:「W」のウエットクリーニング記号は新表示で追加されたマークです。ドライクリーニング禁止でもウエットクリーニングOKという衣類もあるので、クリーニング店に出す際はどちらの記号も確認しましょう。

旧表示マークとの主な違い

旧表示に慣れている方のために、特に変わったポイントをまとめます。

項目 旧表示 新表示
記号の数 22種類 41種類
日本語表記 あり(エンソサラシ・ドライなど) なし(記号のみ)
洗濯機マーク 長方形(洗濯機の形) 洗濯おけに統一
漂白 塩素系のOK/NGのみ 塩素系・酸素系を区別
乾燥機 表示なし タンブル乾燥の記号を新設
干し方 衣類の形の記号 四角形+線で表示
クリーニング ドライのみ ウエットクリーニングを追加

日本語がなくなったぶん最初は戸惑いますが、基本の5記号と付加記号のルールさえ覚えれば、旧表示よりもむしろシンプルに読み取れるようになっています。

洗濯表示を確認するときのポイント

  • 洗濯おけマークを最初にチェック:家庭で洗えるかどうかがまずわかります。×がついていたらクリーニング店へ。
  • 漂白マークも忘れずに:シミ抜きに漂白剤を使う前に必ず確認しましょう。
  • 乾燥機マークを見落とさない:乾燥機NGの衣類を乾燥機に入れると、縮みや傷みの原因になります。
  • 数字と点の数に注目:温度の上限を超えると素材が傷むので、表示された数値を守りましょう。
  • 下線の本数を確認:下線が多いほど優しく扱う必要があります。おしゃれ着用洗剤や洗濯ネットの使用を検討してください。

まとめ

2016年に変更された新しい洗濯表示マークは、「洗濯おけ」「三角」「四角」「アイロン」「円」の5つの基本記号と、線・点・数字・×の付加記号を組み合わせたシンプルな構造です。

一見すると記号の数が増えて難しく感じるかもしれませんが、基本ルールを押さえてしまえば意外とかんたんに読み解けます。特に以下の3点を覚えておくだけでも、日々のお洗濯がずっとラクになるはずです。

  • 洗濯おけの数字 = 液温の上限
  • 下線の本数 = やさしく洗う度合い
  • 点の数 = 温度の高低(多いほど高温OK)

大切な衣類を長く使い続けるためにも、お洗濯の前にぜひ洗濯表示マークをチェックする習慣をつけてみてください。

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