「エアコンの電気代が高い…」と感じたことはありませんか? 特に夏場や冬場はエアコンの使用時間が長くなり、電気代が一気に跳ね上がることも珍しくありません。しかし、ちょっとした工夫で電気代を大幅に節約できることをご存じでしょうか。この記事では、すぐに実践できるエアコンの節電テクニックを7つ紹介します。
エアコンの電気代はどのくらいかかる?
エアコンは家庭の消費電力のなかで最大の割合を占める家電です。経済産業省の調査によると、家庭の電気消費量のうちエアコンが占める割合は夏場で約30〜40%にもなります。
一般的な6〜8畳用エアコンの場合、1時間あたりの電気代の目安は以下のとおりです。
| 運転モード | 消費電力の目安 | 1時間あたりの電気代目安 |
|---|---|---|
| 冷房(設定26℃) | 400〜700W | 約12〜21円 |
| 暖房(設定22℃) | 500〜1,000W | 約15〜30円 |
| 除湿(弱冷房方式) | 200〜400W | 約6〜12円 |
※電気代は1kWhあたり30円で計算。実際の金額は電力会社の料金プランやエアコンの機種により異なります。
特に暖房は冷房よりも電気代が高くなりやすい点に注意が必要です。外気温との温度差が大きいほどエアコンの負荷が増えるため、冬場の方が電気代がかさみます。
エアコンの電気代を節約する7つの方法

1. 設定温度を適切にする
環境省が推奨する設定温度は、冷房28℃・暖房20℃です。設定温度を1℃変えるだけで、電気代は約10%変わると言われています。
- 冷房:28℃を目安に、暑いと感じたら27℃に下げる
- 暖房:20℃を目安に、寒いと感じたら衣服で調整する
「28℃だと暑い」と感じる場合は、後述する扇風機の併用やカーテンの活用で体感温度を下げる工夫がおすすめです。
2. 「自動運転」モードを使う
「弱運転」にすれば電気代が安くなると思っている方は多いですが、実は「自動運転」の方が効率的です。
エアコンは室温を設定温度まで下げる(上げる)ときにもっとも電力を消費します。弱運転だと設定温度に到達するまでに時間がかかり、その分だけ電力を消費し続けます。自動運転なら、最初に一気に設定温度まで到達させ、その後は省エネ運転に切り替わるため、トータルでの消費電力が少なくなります。
3. フィルターをこまめに掃除する
エアコンのフィルターにホコリが溜まると、空気の流れが悪くなり、冷暖房の効率が約5〜10%低下します。
- 掃除の頻度:2週間に1回が理想。最低でも月に1回
- 掃除方法:フィルターを取り外し、掃除機でホコリを吸い取る。汚れがひどい場合は水洗いして陰干し
- 年に1回はプロのクリーニングも検討すると、内部のカビや汚れも除去できる
フィルター掃除だけで年間約860円の節約になるというデータ(環境省)もあります。手軽にできる節約法なので、ぜひ習慣にしましょう。
4. 扇風機やサーキュレーターを併用する
エアコンと扇風機を併用すると、体感温度を2〜3℃下げることができます。設定温度を28℃にしても、風があれば快適に過ごせます。
- 冷房時:エアコンの風が当たる方向に扇風機を置き、冷たい空気を部屋全体に循環させる
- 暖房時:天井付近に溜まりやすい暖かい空気を、サーキュレーターで下に押し下げる
扇風機の消費電力は1時間あたり約1円程度なので、エアコンの設定温度を1〜2℃変えるよりも経済的です。
5. カーテンや断熱シートで窓からの熱を防ぐ
室温に影響を与える最大の要因は窓からの熱の出入りです。夏は外の熱が窓から入り込み、冬は室内の暖かい空気が窓から逃げていきます。
- 夏場:遮光カーテンやすだれで直射日光を遮る。外出時もカーテンを閉めておく
- 冬場:断熱シートや厚手のカーテンで窓からの冷気を防ぐ
- 窓に断熱フィルムを貼るのも効果的
窓対策をするだけで、エアコンの効率が格段に上がります。
6. つけっぱなしと小まめON/OFFの使い分け
「エアコンはつけっぱなしの方が電気代が安い」という話を聞いたことがある方も多いでしょう。結論としては、場合によります。
| 外出時間 | おすすめの対応 | 理由 |
|---|---|---|
| 30分以内 | つけっぱなし | 再起動時の消費電力の方が大きい |
| 30分〜1時間 | どちらでも大差なし | 外気温や断熱性能による |
| 1時間以上 | OFF にする | つけっぱなしの方が電気代がかさむ |
30分以内の外出ならつけっぱなし、1時間以上ならOFFが一般的な目安です。ただし、真夏の猛暑日など外気温が極端に高い日は、1時間程度ならつけっぱなしの方がよい場合もあります。
7. 室外機の周りを整理する
意外と見落としがちなのが室外機のメンテナンスです。室外機の周りにものが置かれていたり、直射日光が当たっていたりすると、放熱効率が下がって電気代が増えます。
- 室外機の周りに十分なスペースを確保する(前面20cm以上、背面5cm以上が目安)
- 直射日光を避ける:室外機用の日よけカバーや植栽で日陰を作る
- 室外機の上にものを置かない
- 冬場は室外機の周りの雪を除去する
さらに節約したい方へのプラスアルファ
- 古いエアコンは買い替えを検討:10年以上前のエアコンは最新機種に比べて消費電力が大幅に多い。買い替えだけで電気代が30〜50%下がることも
- 電力会社の料金プランを見直す:時間帯別料金プランや新電力への切り替えで、基本料金を下げられる場合がある
- 部屋の断熱性能を上げる:窓の二重サッシ化や壁の断熱材追加は効果が大きい(賃貸でも窓用断熱シートは手軽に導入可能)
まとめ
エアコンの電気代を節約するための7つの方法をあらためて整理します。
- 設定温度を適切にする(冷房28℃・暖房20℃が目安)
- 自動運転モードを使う(弱運転より効率的)
- フィルターをこまめに掃除する(2週間に1回が理想)
- 扇風機やサーキュレーターを併用する(体感温度を下げて設定温度を上げられる)
- カーテンや断熱シートで窓対策をする
- 外出時間に応じてつけっぱなしとOFFを使い分ける
- 室外機の周りを整理する
どれも今日からすぐに実践できる方法ばかりです。一つひとつの節約効果は小さくても、組み合わせることで年間数千円〜1万円以上の節約につながります。ぜひできることから始めてみてください。


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